かえる291の徒然日記

北陸に住む妄想好きなかえるが、日々思うこと、考えることを気ままに書き綴っています。

教養って?

 「1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365」「世界のビジネスエリートが身につける教養としてのワイン」「名画の読み方 世界のビジネスエリートが身につける教養」etc…。最近、本屋のビジネス書の棚をにぎわしている「教養」本。盛んにもてはやされるようになったのは、日本人ビジネスマンが教養の重要性に気づいたためか、はたまた出版社の新たな販路拡大戦略のためか? 事実、こうした本が売れているのだから、どちらも外れてはいないのだろう。

 

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365

 「教養」を意識したわけではないが、私自身は数年前から「世界史」を学び直す必要性を身にしみて感じている。世界で起きている紛争や問題は、その歴史背景を知らないことには理解できない。中学の世界史レベルの知識しか持たない私は(←高校で世界史を選択しなかった)いつもその点でつまづいてしまう(後悔…)。

 逆に歴史や時代背景を知っていれば、広がる世界も多いのではないか。私の大好きなオペラ「オテロ」では、主役のオテロは大抵顔を黒く塗っている。舞台はイタリアなのに?オテロは軍人で英雄なのに?不思議に思った。実はオテロ北アフリカムーア人で、自らの出自への負い目もあって妻デズデモーナが不貞を働いているという疑惑を持つに至る、といったことがわかるとオテロの苦しみがより深く理解できる。

 ただし、世界史を学ぶのは容易ではない。本を読んだり高校生向けの参考書を買ってみたりしたが、途中で挫折してばかり。少なくとも1日1ページ毎日読めば身につくというものではない。上記の本にしても365ページを読破して「これで教養バッチリ!」というわけにはいかないのは当然。こうした本を入り口として、どんどん興味を持ち、一生学び続けて初めて身につくのが教養というものではないかと思う。
 さて、私も休まず怯まず、世界史への挑戦を継続していかなくては…。