歩く歩く
秋晴れの気持ちのいい日が続いている。この夏の殺人的な暑さの記憶も薄れ、青い空に爽やかな風、ススキの穂が揺れる秋の景色を見ていると、がぜん、歩きたくなる。
本当は、ただ歩くことを楽しむためのウォーキングが理想なのだが、なかなか時間もとれないので通勤をウォーキングに当てている。家から職場までドア・ツー・ドアで30分強。ちょっとした距離だが、川沿いの桜並木の中を歩くので、思ったほど距離を感じない。春は桜、初夏の新緑は輝くばかり、夏は濃い緑が涼しい木かげを作り、秋は紅葉が目を楽しませてくれる。川原をわたる風も心地よい。
荷物が重いのが玉にキズだが、ウエイトをかけてトレーニングしていると思えばいい。歩き続けていると心がしんとしてきて、脳内がα波で満たされてくるのがわかる。何も考えず、ただ無心に歩く歩く…。
歩くことで無心の状態になると、思わぬ発想がわいたり閃きがおりてきたりするというので多少期待している面もあるのだが、残念ながらこちらに関しては今のところ収穫なし(こういうやましい心があるから閃きがおりてこないのかもしれないけれど…)。歩くことは何よりも健康のために大切なことだし、気持ちがいいからまあいいか。
残念ながら、こうした気持ちのいい季節というのは1年のうちでもほんのわずか。すぐに寒い冬がやってきてしまう。だからこそ、今のうちにできるだけたくさん歩く楽しみを満喫しておきたいと思い、せっせせっせと今日も歩く。今年はあと何回歩けるかな?せっかくだから、手帳に歩数の記録でもとってみようか?
もうあと少し、さわやかな秋を楽しみたい。
*写真は去年の川原の風景