かえる291の徒然日記

北陸に住む妄想好きなかえるが、日々思うこと、考えることを気ままに書き綴っています。

わけもなく…

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 気持ちのいい秋晴れの休日。家でじっとしているのがもったいなくて散歩へ。
 家の側の坂道にある桜の木。色付いた葉がここ一週間の雨風で落ち、木の根元にたくさん積もっている。にわかにドキドキする私。実は私、枯れ葉を踏んだときのカサカサ言う音がわけもなく好きなのだ。小さいときから、歩道に枯れ葉を見つけると踏まずにはいられない。踏んだ時に「カサッ」と音がするとうれしくて…。でも、葉が雨で湿っているとこうはいかない。反応のない枯れ葉に、「ちぇっ」と舌打ち。
 子供の頃ならこうしたしぐさは可愛いものだが、いい年をした大人が道の枯れ葉をわざわざ踏んでいる様子は、多分、はた目に異常に映るにちがいない。正直、自分でも恥ずかしい。なので具合良さげなターゲット(枯れ葉)を見つけると、素早く、さり気なくあたりを見回しターゲットに接近。知らんふりしてターゲットを踏みしめる。心地よい音が鳴った時の快感…。
 今回は通りに人もおらず、しかも降り積もった枯れ葉は昨日からの晴天で見るからによく乾いている。こんなチャンスは滅多にない。私は猛然と枯れ葉の山に突き進む。スニーカーの底で踏みしめた枯れ葉は「サク、サク、サク」と気持ちのいい音を奏でる。ああ!うれしくて我を忘れ、枯れ葉をふみふみ坂道を登る。
 そのままいつもの足羽川原に出ると、こちらもお宝の山!でも、さっき存分に枯れ葉を踏んだので今回は少しだけ余裕がある。「あら?」と、余裕の笑みを浮かべつつ「ちょっと踏んでみてもいいかしら?」くらいの表情で静かに葉を踏みしめる。満面の笑みを浮かべつつふと目を上げると、青く澄んだ青空の遠くには冠雪した白山が。下ばかり見ていたから今まで気づかなかった。

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 秋風を頬に、心豊かな(?)ひとときだった。